1.ぐんま少年少女キャンプとは?

 まず、「楽しく遊ぶ」ということを徹底的に追求するキャンプということができます。
「遊び」は子ども時代に欠かせない、また子どもの成長に不可欠のもので、 遊びを通して体力や器用さなども体得していきます。
「楽しい」は子どもの活動に全部ついてまわるといっても過言ではない、おおもとのスパイスです。 子どもにとって、やる・やらないの判断基準が「楽しい」です。 指導員にとってもしかりですが、ね。
キャンプは生活です。生活には「仕事」という側面があります。 「仕事」にはやりきらなければならない厳しさがあります。 食事作りをやりあげなければ、美味しい物を食べることができません。
しかし、「仕事」「遊び」にすることもできます。 「楽しい仕事」になるように工夫することも少年少女キャンプの特長です。
そして「歌」です。 みんなで声を合わせて歌うことは、今ではほとんど少年少女キャンプだけの体験です。
肩を組んで何回もリフレインを繰り返したり、懸命に振り付けを真似したり、 しかし一番大事なことはみんなが声をそろえることにあります。 「楽しく遊ぶ」「仕事」「歌」 のそれぞれを通して、仲間意識や充実感、そして共感するという気持ちが生まれます。
子どもも指導員も共感しあう、4日間を通してさらに深く共感し合い、人間関係が楽しくなる、好きになる、 そんな子どもたちを育てるキャンプなのです。

 共感しあう人間関係作りは、すなわち集団作りということになります。 少年少女キャンプの日程は、集団作りを目標にしたプログラムになっています。
1〜2日目は、具体的な行事の指定はなく、仕事のための時間以外は白紙になっています。 この白紙部分は子ども達が相談して、班の行事を組み入れていきます。
そうやって、まず、生活の最小単位の班作りを進めます。 班の子どもと指導員が共感し合える関係を作っていくのです。
3日目、「登山」や「キャンプファイヤー」など全体行事がプログラムされています。 班の団結の次は、キャンプ全体の共感・団結作りです。
だから、キャンプファイヤーでは、参加者全員の心が一つになるように盛り上がることをめざします。 集団作りは、共感し合うことだけが目的ではありません。 集団が成長して、さらに団結力と行動力が発展していくことを目指しています。
 例えば、食事づくりでは、みんなが仕事を分担して今までよりもっと早く作ることができるようになるとか、 キャンプ全体の仕事を請け負って、みんなが楽しめる行事を作ることができるなど、 集団として発展することを目指します。 そのためには、集団の成員である一人ひとりが成長することが求められます。
 群馬少年少女キャンプは、集団の発展と、個人の発達を同時に進めるための指導を実践し、研究しています。 強制や命令という指導は行わないで、指導員と子どもとの信頼関係を基礎に、要求するという指導で子どもの動きを作り出します。
班長という、みんなの中心になる子どもを育てる指導、子どもの人間関係に依拠した指導など、 毎日の指導員会議で指導の実践を学習しあいます。
 群馬少年少女キャンプでは、キャンプ後のことも考えています。
「楽しさ」を、子ども達が自分の力で、ふだん生活している地域の中で作れるようになってもらいたい、ということが究極の願いです。 そのために、キャンプの班は、地域の参加者を中心にまとめていきます。
人数にアンバランスができる可能性もありますが、キャンプ後の地域の活動がしやすいことを優先しています。
少年少女キャンプは、子育てのキャンプです。 だから、本当は親が中心になるべきものですが、異年齢集団という中での子育ての特別な意味を考えて、 キャンプの運営の中心は青年指導員に任せています。
以上が群馬少年少女キャンプの概要です。