あなたの街にも少年団を!!

●少年団について

 一言で言うと「子どもによって運営される、子どものための組織」です。  全国各地でその仲間つくりの実践や子育てに対する親同士のつながりの強い結びつきなどが生み出す豊 かな子どもの育成に関する報告がされ、瞬く間に全国に広がりました。
 少年団活動は子どもたちの「願い」「好奇心」「要求」の実現の場であり、「誘いかけ」の活動を通し て、仲間と自分を見つめあい、自己を確立していく場として全国で活動しています。

・少年団はみんなが仲間である

 今、公園や広場で大人数でいっせいにワーッ!!と遊ぶような子どもの姿を見かけることはとても少なくなっています。 放課後や休みの日に遊ぶといっても誰かの家でゲームをしたり、公園でもいくつかの少人数のグループがポツポツとサッカーや縄跳びなどをしていることが多いようです。
このように勉強以外でも「できる、できない」がその子どもと「遊ぶ、遊ばない」に直結し、子ども集団をより小さなものにしています。 これらの基準に乗っかるために子どもたちは必死になって人間関係を保つために自分自身を抑える必要があります。
 少年団では年齢、性別などバラバラな子どもと青年が仲間となって活動をする異年齢集団の場です。 そのような異年齢集団の中で遊びや話し合いを通して自分の居場所、役割などを感じたりして「仲間」となっていきます。 少年団では子どもひとりひとりが主人公なのです。青年指導員は常にそのことを心掛けるようにして子どもと向き合っています。
集団の中で他人と交わらなければ他人との関わり方、やさしさ 、思いやりなどを身につけていくことはできません。 それは、他人との間に生じる感情だからです。少年団では遊びを決めるのもひとりひとりの意見をしっかりと聞くことを大切にしています。 もちろん何でも思い通りになるわけではありませんが、異年齢間でもしっかりと自分の意見を言い、他人の意見を聞いてみんなで楽しめるモノを模索しながら活動しています。 小さな子から大きな子まで、みんなが楽しいから自分も楽しい、と感じあえる集団です。

・少年団は集まる日が決まっている

 現在の子どもたちは孤独感によるストレスを多く感じていると言われています。 実際、友だちと遊ぶことの出来ない子どもやうまく自分の気持ちを表現できずに苦しんでいる子どもを多く見かけます。 「忙しい子どもたち」と言われるように現代の子どもの習い事などによる切り刻まれた生活が仲間作りのを難しいものとしている面もあります。 友達のスケジュールを確認して約束を取り付けて、という手順を何度も電話などで行い、やっとの思いで遊びの予定を取り付けます。 また、今の子どもは人間関係にも気を使い「誰かがいるから誰かとは遊べないから・・・」などという話をよく聞きます。 このような状況で、子どもたちは実際に遊びに出る前につかれ果ててしまいます。  少年団は地域の生活に根ざした異年齢集団として多くの仲間つくりの輪を広げています。 「団活」という定期的な時間を持つため、そのときは必ず仲間が、青年指導員がそこにいます。 子どもたちが難しいことを考えなくても決まった時間に決まった場所へ行けば全力で遊ぶことができます。 「安心して集まることができる」ということは現代の状況に生きる子どもたちにとって深い安心感を与えることができる、 またストレスを溜め込んでいる子どもたちにとって必要なものなのです。

・少年団の居場所としての役割

 少年団は家庭、学校に次ぐ、地域という子どもたちにとっての居場所になります。 本来子どもは家庭、学校、地域で育つと言われています。これらの豊かな環境でこそ豊かな感性をはぐくむ子育てができます。 しかし今の子どもは地域活動へ出て行くのはつまらないもので、家と学校、習い事の往復をするだけの生活をしている子どもも少なくありません。 このことは地域力ともいうべき地域の子育てに協力しようとする力や他人、子どもと関わろうとする力が落ちていることも原因の一つとなっています。  少年団はこの子育てにおける地域の役割を果すために、子どもたちにとって豊かな、実りある活動となるように子どもの要求を実現するために活動しています。 子どもが「やりたい」ということを青年指導員はできるだけカタチになるように努力しています。 子どもは好奇心の塊です。多くの要求を抱えいます。 独りでは出来ないこともみんなでやるなら実現可能になるようにがんばれる、色んな意見を出し合えます。 またそうすることによりもっと楽しいものとなります。 こうして得られた達成感は子どもたちにとってかけがえの無いものであり、自己肯定感や仲間との活動に楽しみを覚えるようになります。 こうして次の活動への意欲や、また家庭や学校でもこの意欲と行動力を発揮できます。 このようにこどもは少年団で家庭、学校と地域という場所で心休めることが出来ます。 どこかで疲れた心を休める場所として少年団も機能することができます。

・少年団は子育てする親のつながりである

 カプセル親子、といわれるように現代では家の中に閉じこもる、 また家庭内での交流しか持たない親が自分の子どものことで悩んだりしても相談したりすることができずにストレスを溜め込んでしまうケースが少なからずあります。 親のストレスは様々なカタチで子どもに伝わり、子どもにとっても大きなストレスとなります。 それだけではなく多くの親が子育てに関する悩みを抱えています。  そんな親同士が悩みを打ち明けあい、また子育ての先輩方も交えながら話をすることで交流を持てるだけではなく、 子どもにこんな経験をさせたい、こんな子どもに育てたいという要求を個人では出来ないことを集団で取り組んでいくことができるようになります。 このような父母の力は青年指導員にとってもとても頼りになるもので、父母の意欲に熱く答えてくれます。

●群馬少年少女センターの少年団

 群馬少年少女センターの理念である「子どもは地域の宝物」という理念の下に 群馬少年少女センターでは2006年5月25日から桐生市 相生町で少年団「あいおいあそびっこ青春クラブ」を立ち上げました。 現在では青年指導員と子ども数名が参加し、毎月第一土曜 日と第二土曜日の午前中に2時間ほど、遊びと話し合いを行っています。 遊びはとにかく全力で遊ぶこと。小学校一年生から中学生 までの子どもが参加し、 その日の最初に「何をして遊ぶ?」からはじめて色々な遊びをします。 そこでは当たり前のように名前を呼び合い、触れ合い、楽しみ合います。話し合いではその季節のイベントについて話合いを行います。 子どもたちの手でクリスマス会、お花見会、運動会、ウォークラリーなどを企画して周辺の友だちを誘い合わせて開催してきました。 子どもたちが仲間とともに生きる力、未来をきりひらく力を育むことを願って、活動を続けてきています。